幸せなダイバーシティ、しなやかな働き方改革

ダイバーシティ推進や働き方改革の本質を一担当者として語りたい

パワハラと指導

先日パワハラ予防セミナーに参加してきました。講義が中心ではありましたが、意外と参加者同士の意見交換やロールプレイ、ケーススタディもあって楽しく充実した2日間でした。

企業の人事や法務担当の参加者が多かったようですが、やはりパワハラになるかならないかの線引きが分からないという意見が多く出ました。特に最近はパワハラという言葉が浸透してきて、本当にそれがパワハラなのか?というようなこともパワハラとして相談が来るようになっているそうです。

政府もパワハラの類型を示してはいますが、

https://www.no-pawahara.mhlw.go.jp/foundation/pawahara-six-types/

『これに入らないパワハラもあり得る』としているので結局明確な線引きはできないというのが結論です。セミナーの講師は事柄(業務ミスなど)に焦点が当たっていれば指導だが、その人の属性や人格など人に焦点があたるとパワハラになる可能性が高い、とおっしゃっていて、これはとてもわかりやすかったです。

私は、微妙な言い方や接し方がパワハラかどうかを予め議論することはあまり意味が無いと考えています。結局たとえ裁判でパワハラでは無いとされるものであっても、相手がパワハラだと感じれば信頼関係に修復できない亀裂が入るわけで、組織に悪い影響が出ます。部下からそれはパワハラだと言われて、ロジカルに違うと説明しても、すんなり『たしかにそうですね』とはならない気がします。

結局は日頃のコミュニケーションだという結論になります。そこでもダイバーシティの考え方が重要で、いろんな考え方があるとまずは相手を受け入れることかなと感じています。敵か味方か、正しいか間違っているか、などではなくまずは違いを認めた上で冷静に意見を交換して解決策を一緒に考えることなんですよね。

と、えらそうに書いてしまいましたがこの考え方は子育てにも言えることだとわかっていながら実際にはできないんですよね…。