幸せなダイバーシティ、しなやかな働き方改革

ダイバーシティ推進や働き方改革の本質を一担当者として語りたい

会社の風土

3つの会社でダイバーシティ推進と働き方改革をしてきたMeikoです。担当者として感じていること、気づいたことなどを書いています。

カルチャーは戦略を食べる(by ドラッカー)といわれていますが、ダイバーシティーや働き方改革もやはり組織風土に大きく影響されます。ただ、この組織風土というものは意外ととらえどころがなく、「この会社はこういう風土」と全社員が一致する会社はなかなかないような気がします。社員面談や意識調査をすると同じ会社とは思えない意見が出てくることもあり、結局は管理職や職場による部分も大きいのかもしれません。

働き方改革のアンケートでは「帰りにくい風土/雰囲気」という意見もよくあります。でも帰りにくい風土というのは実際どういう状況なのでしょうか?私の感覚では、そこで働く人々の使う言葉やコミュニケーションの仕方、管理職のマネジメントスタイルなど何らかの形で目に見えたり聞こえたりするものだと思っています。例えば「遅くまで頑張っているね」「長時間お疲れさま」(定時退社する人に)「今日はなにかあるの?」「昨日の夜(定時後)決まったことなんだけど・・・」など何気ない会話が「早く帰ってはいけない」という風土を作ります。

帰りにくい風土を変えるには、これらの何気ない会話に対してはっきりとNGだと言う必要があります。いくら「ノー残業デー」を作っても、このような会話が無くならない限り残業が当然の風土は変わりません。

逆に言えば、使う言葉や交わす会話を変えれば風土は変わります。(定時後に残っている人に)「何で帰らないの?」「帰りたくない理由があるの?」などですね。「お先に失礼します」という挨拶をやめるという取り組みも聞いたことがあります。あるいは定時後には一切会話をしない、と決めるだけでも効果があるかもしれません。

研修やトップメッセージなど社員や管理職の意識改革のためのアプローチも必要ですが、NGワードを明確に示し、正しい言葉を使ってもらうためのコミュニケーションも重要だと感じています。もちろん自分自身も風土を作る一員なので、まずは私が正しい言葉を使うように気をつけたいと思います。思わず「遅くまで大変ですね」と言ってしまうことがあるので気をつけないと・・・。

 

子供に言う「早くしなさい」に代わる言葉を全力で知りたいと思っているMeikoでした。

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