幸せなダイバーシティ、しなやかな働き方改革

ダイバーシティ推進や働き方改革の本質を一担当者として語りたい

ダイバーシティはお花畑なのか

3つの会社でダイバーシティ推進と働き方改革をしてきたMeikoです。担当者として感じていること、学んだことなどを書いています。

 

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ブログやTwitterプロフィール画像にこの写真を使っているのは実は理由があって、以前ある人に「ダイバーシティ推進はお花畑だよ」と言われたからです。つまり、ダイバーシティの担当者の頭の中はお花畑で、現場のことは何にも分かっておらず、理想ばかりを押し付けてくる、という意味ですね。

もとろん同意はしないものの、言いたいことはよく分かるので敬意を表してこの画像を使っているというわけです。会社として推進していることに正面から反対はしなくても、次々と降ってくる取組に辟易しているマネージャーは多いと思うので。

もしダイバーシティ推進が本当にお花畑だとすると、それが実現すれば社員にとっては楽な職場になり、一方で会社としては業績が犠牲になって立ち行かなくなるということになります。

様々な属性、バックグラウンド、そして価値観を持つ社員がフレキシブルな働き方を自ら選んで仕事を進めている状況は、確かにみんなが自分勝手に働いて好きな時に休み、チームとしてはまとまらない気がします。マネージャーだけがまとめるのが大変で、スタッフは呑気に好き勝手やっているのでしょうか?

でも一人ひとりを見てみると、毎日、毎週自分のやるべきタスクを見直し、プライベートと両立できる予定を立て、集中する時間やコミュニケーションを取る時間などメリハリをつけて業務を組み立て、仕事以外の時間でアンテナを張って仕事に役立つ情報や人脈を得るなど、裁量がある分プレッシャーもありそうです。

常に他の選択肢はない状況で同じ時間に同じ場所に出勤し、同じデスクに座り、目の前の仕事を端から片付けていき、終わったら帰るというのは(仕事の中身を除けば)むしろ何も考える必要が無さそうです。家庭の事情は配偶者に任せ、病気になってもとりあえず限界まで会社に来るという生活に頭を使う余地があるのでしょうか?

というわけで、ダイバーシティはお花畑というよりもむしろ無限に枝分かれした道を自ら一つずつ選びながら成果に辿り着くという迷路だと言えるのでは無いでしょうか。実際推進すること自体もある意味迷路なんですけどね…。

 

家に植物を置くと100%の確率で枯らしてしまうMeiko でした。

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