幸せなダイバーシティ、しなやかな働き方改革

ダイバーシティ推進や働き方改革の本質を一担当者として語りたい

私の中のバイアス

3つの会社でダイバーシティ推進と働き方改革をしてきたMeikoです。担当者として感じていること、学んだことなどを書いています。

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先日ひょんなことからLINEで繋がった学生時代の友人たちと、10数年ぶりに会うことになりました。私以外の二人は男性で、日系の大手企業で一度も転職することなく順調に出世し、家庭も持っているといういわゆるメインストリームにいる人たちです。とはいえ、企業にいればダイバーシティの流れも多少感じているようで、図らずもそういう話になりました。

でも、途中からなんだか話が噛み合わない・・・。そのうちの一人は、男性もほぼ全員が育児休業を取るという進んだ会社にいて、それを受け入れています。自分のときは取れなかったけど今はいいよね、という感じ。でも、あくまでも社会の流れとしか捉えていなくて、会社にとってのメリットや必要性は感じていないようでした。私が(このブログに書いた)メリットを力説すると、そこで初めて「なるほど〜」と言っていました。とはいえ腹落ちはしていない模様。

もう一人は出向でとある団体にいて、そこの女性の割合が少ないことが問題なのはわかっているけれど、組織としての努力は十分しているのであとは女性の問題だと考えているようでした。私が「どの組織にも女性ならではのハードルがあるので、それを克服するための努力はやめるべきではない」と話しても彼は「女性の実力不足だ」と言って譲らず、なんだか変な雰囲気になってしまいました・・・。

後で考えてみたら、私の彼らに対する前提が、実は私の「思い込み」だったんですよね。自分と同年代で大きな企業に勤めていればダイバーシティの意義についてもある程度は知っているはず、と思っていてそれを前提に話をしていたのですが、実はそうではなかったわけです。彼が言っていた「努力」は男性の努力であり、私が言っていた「努力」は男女含めた組織全体の努力のことだったのですが、そのときは全く気が付きませんでした・・・。

外資系に転職してからは、会社の中で誰かと話をするときに「この部分は話さなくてもわかるだろう」という前提が気が付かない間にできてしまっていたようです。会社以外の知り合いも女性もしくは人事業界の人が大部分になってしまっています。

もちろんダイバーシティとは全く関係がないマンションの管理組合のおじいさま方や子供の学校の知り合いもいますが、その場合はあまり突っ込んだ話をしないので(もしくは無意識にしないようにしているので)特に問題にならなかったんですね。

今回は同年代だし学生時代の友人ということで昔と同じようなノリでいろいろと深いところまで話をしてしまったために話が噛み合わず、自分のバイアスに気がついたということだと思います。雰囲気は微妙になってしまったものの、そこから学べたのでそれはそれで良かったのかもしれません。

 

でもきっと次は呼んでもらえないな、と思ったMeikoでした。とほほ。

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