幸せなダイバーシティ、しなやかな働き方改革

ダイバーシティ推進や働き方改革の本質を一担当者として語りたい

ワークライフバランスのよくある誤解

3つの会社でダイバーシティ推進と働き方改革をしてきたMeikoです。担当者として感じていること、学んだことなどを書いています。

 

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時間とエネルギーの配分

ワークライフバランスと聞くとワークとライフのバランス、特に時間やエネルギーの配分をどうするか、ということだと受け取られがちです。実際には仕事かライフかという二項対立ではなく、仕事も人生や生活というライフの一部なわけですよね。

社員が楽をすること

ワークライフバランスは仕事の時間や量を減らす、すなわち社員が楽をすることだと思われることも多いですね。これには、仕事をつらいものだ、そうでなければいけない、という思い込みもあります。自分の待遇や仕事に不満のある人の嫉妬だったりします。

会社の業績を悪化させること

社員の残業時間を削減したり、休暇の取得を促進すると、稼働時間が減るということで売り上げが下がるという誤解です。長時間労働はものすごく生産性が下がりますし、みんなが遅くまでいる前提での仕事の進め方は効率的であるはずがありません。むしろ限られた時間でできるように工夫し、健康で働ける方が生産性はたかいです。そして残業代の削減は業績にはプラスです。

残業代削減のための施策

これは社員側の誤解ですね。少なくとも人事は残業代削減だけを目的にしたワークライフバランス施策はやりません。ただ、分からず屋の経営層や管理職を説得するためにこの理由を使うことはあります。サービス残業を強要する会社にいても何の意味もないのでそういう場合はさっさと辞めましょう。

育児中の女性のためのもの

社員に長く安心して働いてもらうための制度は必要ですが、このような施策はワークライフバランス施策のほんの一部です。会社の視点で考えれば、短い時間で高い成果を出すことが理想なので、家庭の事情に関係なく、業務改善は全員にしてもらう必要があります。また、時間制約は育児だけでなく家族の介護や病気の治療、キャリアアップのための勉強をする際にもでてきます。会社以外の視点を得ることができなければそのうち会社のお荷物になってしまうでしょう。そういう意味ではワークライフバランス誰にでも必要な取り組みだと思います。

 

 1ヶ月前にオープンした魚屋が今日「全品半額売りつくしセール」をやっていて早くも閉店しそうな予感がしているMeikoでした。

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ダイバーシティは儲かる⁈

3つの会社でダイバーシティ推進と働き方改革をしてきたMeikoです。担当者として感じていること、学んだことなどを書いています。

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昨日は政府主催の女性活躍推進イベントに行ってきました。

第5回国際女性会議WAW!/W20

(写真は会場に設置されたモニターを撮影したものです)

https://www.mofa.go.jp/mofaj/fp/hr_ha/page22_003059.htm

 たくさんの講演者やパネリストが登壇される中、一番印象に残ったのはこの方!

https://www.gpif.go.jp/about/message.html

私たちの大事な年金資産を運用している組織のトップです。その額なんと80兆円!日本の上場している全ての会社の株主なのだそうです。

そんな組織のトップの方はどんなに偉そうかと思ったらものすごく腰が低い(腰の位置ではない)。色々利害関係があるからかもしれませんが、話ぶりも穏やかで、ユーモアもあり、アグレッシブさは微塵も感じられませんでした。むしろこんなんで大丈夫?と思ったほど。

そんな方が断言していたのは、運用期間100年というとんでもなく長い期間で考えれば、大きな不祥事を起こさないガバナンスに多様性は不可欠とのことです。また全上場企業の株を持っているということは、限られた数の会社が儲かっていれば良いのではなく日本全体、世界全体のなるべく多くの会社が成長することが重要だということでした。

つまり、全ての会社がダイバーシティを推進し、それにより信頼できるガバナンス体制を作ることが経済を成長させ、私たちが将来もらえる(かもしれない)年金資産を守る方法ということですね。

他にも面白いエピソードをご紹介されていましたが、その話はまたの機会にご紹介したいと思います。

 

このイベントはホテルニューオータニで開催されたのですが、予想通り建物の中で迷いまくり、あわせて30分くらいグルグルと歩き回っていたMeiko でした。

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イチローが語ったダイバーシティの本質

3つの会社でダイバーシティ推進と働き方改革をしてきたMeikoです。担当者として感じていること、学んだことなどを書いています。

 

dot.asahi.com

※こちらのリンクは記事の最後のページです。

野球のことはよく知らない私も、彼の思いやりとユーモアあふれる言葉に何度も胸を打たれました。特に最後の部分はまさにダイバーシティの本質だと感じたので引用したいと思います。

アメリカに来て、メジャーリーグに来て、外国人になったこと、アメリカでは僕は外国人ですから。このことは、外国人になったことで人の心を慮ったり、人の痛みを想像したり、今までなかった自分が現れたんですよね。この体験というのは、本を読んだり、情報を取ることができたとしても、体験しないと自分の中からは生まれないので。

世界的な大スターも、一般ピープルの私も、この世界に住む全員が人生の中で必ず何かしらのマイノリティになるという経験をします。それは単純に物理的な少数派になるというだけでなく、自分は他の人とは違うんだという孤独感を味わうことでもあります。

そこから学んだことをその後の人生でどう活かすかが重要であり、その経験を他の誰かのために使うことがダイバーシティ推進の本質的な意味なんですよね。ダイバーシティという言葉を知らなくても、意識なんかしなくても、そこには自分と違う意見や価値観の人がいるということに思いを巡らせ、その気持ちを想像する。そのことが少しずつ世の中を良い方に変えていくのだと心から信じています。

ダイバーシティの意義を、そして私の仕事の価値を、改めて教えてくれた素敵な会見でした。ありがとうございました。

 

私の大好きなドラマ「相葉」の最終回録画が、なぜか後半の一時間しかできていなかったというショックから未だ立ち直れないMeiko でした。

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転職に有利な経験

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ダイバーシティの注目度が年々上がり、また変化や変革を戦略の旗印に掲げている企業が増えてきた中で、ダイバーシティ推進や組織の変革に携わった経験を持つ人材が求められてきているようです。これまでの日本企業ではどんな人材も社内で調達し、誰も経験したことのない事業や職種でもなんとか回していました。そのためにどんな仕事にも職場にも(その会社内であれば)適応できるような人材をジョブローテーションで作ってきたわけです。

ただ、ダイバーシティ推進や社内風土改革は上から指示がある仕事ではないので、会社の辞令で異動してくると動き方が分からず結構きつかったりします。社内公募でそのポジションに合う社員が応募してくれば理想ですが、残念ながらこの仕事は外から見ると何をやっているかよく分からないと思われがちなのでそれも難しいです。なので外から経験のある人材が求められているというのはある意味当然で、私自身もそういう話を聞くようになってきました。

企業変革や組織風土改革を専任でやっている人はとても少ないのでおそらく今後売り手市場になっていくと思います。ただ、実はこの経験は今の職種や部署にかかわらず誰でも得ようと思えば得られる経験なんですよね。もちろん人事や経営企画にそのような風土改革担当をおいている企業が多いと思いますが、基本的には各部署やあるいは会社横断のプロジェクトチーム、委員会組織などを作ることが多いので、そのメンバーも同じような経験が得られるわけです。逆にプロジェクトメンバーだからこそ事務局に求めることもわかるようになります。

会社横断だけでなく例えば営業本部での変革チームが組織されることもありますし、とにかくそのようなプロジェクトにアサインされればいいので異動よりも全然ハードルは低いです。大体の場合こういう仕事が増えることは社員には敬遠されるので、自分で申し出ればそれが通る可能性は高いと思います。

実際にプロジェクトメンバーになった場合には、積極的に事務局を動かすとともに、自部署の改革にも取り組みましょう。このような経験を持つ人材は、今多くの企業に強く求められています。職種を超えて求められていると言っても過言ではないので、新しい職種にチャレンジしたい人にとって、それが一つのきっかけになるかもしれません。

というわけで、社内で何か新しいプロジェクトや委員会が立ち上がる際には、ぜひ思い切って手を挙げてみてください。キャリアの新しい扉が開くことは私が保証します!!

 

今日はようやくメインテーマでブログが書けたことにホッと胸をなでおろすMeikoでした。

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シンプルライフ〜私が卒業したもの

3つの会社でダイバーシティ推進と働き方改革をしてきたMeikoです。担当者として感じていること、学んだことなどを書いています。

が、今日もダイバーシティとは関係ない話です。決してネタが尽きたわけではありません(汗)。

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今週のお題「卒業」

なるべくシンプルでストレスのない生活にするために、私がこれまでに卒業したものをご紹介したいと思います。私はなんちゃってミニマリストなので、ミニマリストにとってはそんなの常識、ということもあると思います。

料理

ウチはほとんどの食事を夫が作っています。必然的に買い物も彼がやります。料理はできればやりたくないです。そのかわり後片付けや掃除は私の担当です。

マット類

玄関マット、トイレマット(便座カバー含む)はありません。キッチンにはタイルカーペットを敷いています。バスマットは珪藻土(もらいもの)がありますが、前日に使ったバスタオルで済ませることも多いです。

水回り用品

歯磨きのコップはありません(手を使います)。お風呂のフタもなく、シャンプー等を置く棚は取り外し、タオル掛けにかごを引っ掛けてそこに入れています。。キッチンの洗いかごはシンクに掛けられる小さなものだけで、三角コーナーもありません。

衣替え

寝室のクローゼットにパジャマ以外はすべての洋服を収納しています。同じ気温だと会社用が3パターン、休日は2パターンくらいしか持っていません。

二次会

元々お酒はほとんど飲めませんが、飲み会の席は好きです。ただ、みんなが酔っ払ってくると話が通じなくなってくるので必ず一次会で切り上げるようにしています。お店の外でたむろするのもキリがないので大きな声で「お先に失礼します!」と言ってさっさと帰ります。昨日書いた通り、週末も毎朝英会話をやっているためなるべく早く寝るようにしています。

宝くじ

10年以上前ですが定期的に宝くじを買っていました。一度5万円が当たりましたが、その5万円ですら上手く使えなかったことですっかり懲りてしまいました。また、宝くじの「期待値」も半分くらいだと知ってからは一切買っていません。

こうやって書いてみると結構卒業したものがありますね・・・。ちなみに今日は息子の小学校の卒業式でしたが、彼はワイシャツに夫のニットタイ(結構良いもの)、中学用に買ったVネックセーター、下は普段履いているダークブルーのズボンにアイロンをかけて臨みました。スーツやジャケットを着ていない男の子は息子だけだったので、(あまのじゃくの彼は)逆に満足していたようです。

 

今日のブログは結局私がケチだという証明をしただけだったのでは・・・とうっすら感じているMeikoでした。

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番外編 外資系企業のビジネス英語勉強法

3つの会社でダイバーシティ推進と働き方改革をしてきたMeikoです。担当者として感じていること、学んだことなどを書いています。

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私は留学経験も海外で暮らした経験もなく、3社目の外資系企業に入社して初めて本格的に勉強をはじめました。ネイティブレベルの日本人も多い中(上司は元通訳!)英語はずっとコンプレックスだったのですが、約4年経った先日、ベルギー出身の社長と1対1の会議を英語でなんとかこなせたので、今日は私の勉強法をご紹介します。それは・・・

DMM英会話!

3年半くらいほぼ毎朝6時から25分間Skypeで続けています。平日も週末もやっていて、現時点で合計27,500分、460時間です。先生は20人位のお気に入りの先生を見つけておいて、その中から選びます。レッスンが始まる時間に翌日の予約が取れるので、先生からコールを受ける瞬間に翌日の予約をしています。できる時間にやろうと思うとなかなか続きません・・・。

最初の頃は様々なテキストを試していましたが、今は「デイリーニュース」のみ。日々更新される記事のうち、大体はAdvancedのレベルのものを機械的に選んでいます。このレベルだと先生から記事についての感想や意見を聞く質問をされます。正解はないので英語で自分の意見を言う訓練になります。

これの何が良いかというと、的確な単語が出てこなくても、上手な文章が作れなくても、「とにかく英語で何かを言う」ことに慣れてきます。大体感想なんて「驚きました」「素晴らしいですね」「初めて知りました」ぐらいしか無いのでパターン化できます。また、続けていくと単語を忘れても違う言い方で伝えられるようになるので、動揺せずにすみます(これ重要)。

実際に会社で英語を話す際は、ゆっくり話すことを心がけています。日本人でも外国人でもペラペラと流暢に話す人は多いですが、私には到底真似できないので、それよりも大きな声でゆっくりと発音し、伝わってなさそうなときは違う言い方をして補足したりします。ただ、私の会社は外国人は多いですが英語圏出身の人はあまりいないので、相手がネイティブの場合だとこのやり方はうまくいかないかもしれません。

よく言われることですが、結局は「上手く話そうとしない」ことが一番かなと感じています。文法や単語はもちろん勉強する必要はあるものの、難しい言い回しや単語は理解されないことが多いです。日本語も同じことですよね。また、社内用語、業界用語、職種用語(人事、経理、研究開発など)は同じものがよく使われるので、語彙数はそれほど多くなくても大丈夫だと思います。

私の会社には社内通訳がいるのでお願いすることもできますが、多少わからなくてもなんとかなるというのが実感です。大体日本語でも何を言っているのかわからないこともよくありませんか?自分の英語力のせいでわからないこともありますが、相手の文章や言っていることがわかりにくい場合も多い(はずな)ので、あまり気にしないようにしています。

時々相手が何を言っているのが全然聞き取れず冷や汗をかくこともありますが、1対1などどうしても自分が理解しなくてはいけないときは聞き返せばいいだけのことなんですよね。というわけで、「英語は継続と度胸」が私の結論でした。これからもがんばります・・・。

 

自分の苦労を子供にさせたくない気持ちはありますが、かといってムリヤリ勉強させて嫌になるのも避けたいのでどうしたもんかなと思っているMeikoでした。

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ダイバーシティとリーダーシップ

3つの会社でダイバーシティ推進と働き方改革をしてきたMeikoです。担当者として感じていること、学んだことなどを書いています。

 

toyokeizai.net

明らかに以前とはリーダーシップやマネジメントのあり方が変わってきたと思います。プレイヤーとして優秀だからとか、仕事を良く知っているからとかとかだけで管理職になるケースもまだまだありますが、本人も周りもとても不幸になります。だからこそ色々な形の管理職研修があるわけなんですよね。

最近では、その管理職研修の中にダイバーシティマネジメントを入れることも多いです。タイトルにダイバーシティと付いてなくても、ハラスメント防止、育児や介護をしている社員のマネジメント、ワークライフバランス講座などですね。さらに、一人ひとりの部下ときちんと向き合うとか、コミュニケーションやフィードバックのスキルとかも結局は多様な社員のマネジメントであり、その多様性をどう活かすかという話です。

自分がスタッフだった頃と社会も市場も会社の戦略も違い、この先もどうなるかわからない中で、リーダーがいつも正解を持っているとは限りません。むしろ現場の感覚の方が昔の経験よりも役に立つ場面は多いでしょう。というわけで、今の管理職に求められるリーダーシップは結局はダイバーシティマネジメントなんですよね。どこまで幅広く多様な意見を聞けるか、意見を言う意味があると思わせるか、そして多様な意見をどう融合して質の高い意思決定ができるか、それが今一番求められているリーダーシップのあり方だと考えています。

 

建物の中でも当然のように迷うのが真の方向音痴で、それはまさに私だなと思うMeiko でした。

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