幸せなダイバーシティ、しなやかな働き方改革

ダイバーシティ推進や働き方改革の本質を一担当者として語りたい

ダイバーシティの段階

組織や取り組みの成熟度によって、ダイバーシティ推進の意義や理由も変化します。私は大抵ざっくり三段階で説明しています。

 

まずは機会均等や企業の社会的責任などコンプライアンスやガバナンスの観点です。この段階ではダイバーシティというよりも法律を守りましょう、人権を尊重しましょうというメッセージが主となります。

次に労働力の確保の観点です。特に日本ではすごい勢いで労働力人口が減り、以前のような会社に全てを捧げる正社員男性と生活費を稼ぐこと以外の全てを担うその妻、という構図は成り立ちません。なので、女性も外国人も年寄りも、障害がある人もとにかくみんなにしっかり働いてもらう必要があるということですね。

 

最後が組織の成長です。つまり会社でいえば稼ぎ続ける力のために、ダイバーシティが必要なんですね。今はどの会社も新しいアイディアや商品、ビジネスモデルを求めています。でも毎日同じようなスーツを着て同じ時間の電車に乗って、与えられた仕事だけを終わるまでやり続ける同じような価値観の社員がいくら会議をしても新しいアイディアは絶対に生まれません。だからこそたとえ軋轢やコンフリクトがあっても多様な意見を言える組織、そしてそれを受け容れる組織か変化しながら生き残り成長できるというわけです。