幸せなダイバーシティ、しなやかな働き方改革

ダイバーシティ推進や働き方改革の本質を一担当者として語りたい

男性の育児休業

先日産休取得予定の社員 と面談をした際に、配偶者が同じ会社だと知って、『それではだんなさんにも育休取ってもらいましょうね』と言ったら驚かれました。当社では男性の育休プロモーションはまだ始めたばかりなので、仕方がないかもしれません。その社員には男性が育休を取ることがいかに女性にとっても、本人にとっても、そして会社にとっても重要なのかを力説しましたので今日はそれを書こうと思います。

パートナーにとってのメリット言うまでもないですね。ワンオペの育児がどれほどツライものかは少しググればたくさん出てきます。人間の進化の過程では、複数もしくはコミュニティでの子育ては欠かせないため、ワンオペだとものすごくストレスが溜まるとNHKでチコちゃんも言ってました。実際、二人目を出産するかどうかはパートナーが一人目の育児にどれほど関わったかと相関があるそうです。

男性が育休を取る場合でも、ほとんどの場合はどうしても女性が育児や家事のメインになると思います。なので、休業中に男性が一人で丸一日子供の面倒を見れるようになることを目指しましょう。復帰後の女性がきちんと責任のある仕事をするためにも、また病気などのときにも男性が少なくとも一日は自分で何とかできると、リスク管理にもなります。

男性にとってのメリットは数多くあります。まずはタイムマネジメント能力の向上ですね。赤ちゃんはいつ昼寝から起きるか分からないので、なるべく短い時間で家事を済ませなくてはいけません。家事育児をマルチタスクでこなせるようになれば、仕事なんて楽なもんです。また、育休を取れば、家庭での役割がどれほど大事か分かるので、早く退社するために根本的な業務改善に取り組みます。私自身は育休復帰後、生産性は3倍になった実感があります。終了時間が決まるとこんなにも変わるのか、と思いました。

それから、部下のマネジメントにもとても役立ちます。部下の育児と仕事の両立を上手にサポートできますし、変な遠慮をせずに仕事をアサインできます。また、部下にとっても上司が育休経験者であれば、これほど話しやすい状況はないですよね。男性上司と育児中の部下(性別にかかわらず)を数多く見てきましたが、部下がどれだけ心を開いて相談できるかが関係性やそのチームの生産性に影響すると強く感じています。(悪い人じゃないけれど、と言われるような)上司に相談しにくくて、お互い誤解が生じることはよくあります。

ここまでお読みいただければ会社にとってのメリットもたやすく想像できると思いますが、続きはまた明日にします。