幸せなダイバーシティ、しなやかな働き方改革

ダイバーシティ推進や働き方改革の本質を一担当者として語りたい

進化とダイバーシティ

3つの会社でダイバーシティ推進と働き方改革をしてきたMeikoです。担当者として感じていること、学んだことなどを書いています。

 

f:id:Meiko_KR:20190224121423p:plain


 

数年前に「生物と無生物のあいだ」を初めて読んだ時から、遺伝子や進化についても興味を持っています。

bookclub.kodansha.co.jp

今日は、少し前に「幼児化するヒト」を読んで考えたことを書いてみたいと思います。私はいわゆる典型的な文系人間なので生物学的な知識は全く無いのですが、そういうことに関係なくこれは本当に面白かったです。

www.kinokuniya.co.jp

ちなみに進化(突然変異と自然淘汰の結果)は必ずしも成長や発展、良い方向への改善とは限らず、結果的に生き残ったものが進化と呼ばれます。人間は進化の過程において身体を守る体毛を捨て、二本足で立つために自立までの時間を伸ばしました。こう書くと明確な目的のために戦略的に何かを捨てたように感じますが、これらも偶然に生まれた突然変異がちょうどその環境に合ったために生き残っただけの話です。

現代の人間は猿や猿人の子供の頃に似ていると言われています。つまり今の人間に繋がる突然変異は成長や成熟が途中で止まる、というものだったのです。さらに、火をはじめとした道具を使うようになったきっかけは、大人に備わっている「リスク管理」ではなく子供の危険を顧みない「好奇心」です。人類社会の発展には「未成熟」ということが大きく寄与しているわけですね。

またこの本では、脳の成長段階の途中に「同性愛」があると言っています。ちょっとびっくりするような話ですが、要は小学生が遊ぶ相手は大体同性だとかそういうことです。もちろん私もそうでした。つまり同性愛はこれまでの人間の進化に大きく貢献した「成熟途中の脳」とも言えるわけですね。非常に長期的なスパンで考えてみた場合、同性愛がもしかしたら一つの進化になる可能性を著者は指摘しています。もちろん生き残るかどうかを決めるのはあくまでも「環境」なのですが。

こう考えるとLGBTだけでなくマイノリティが生きやすい社会、働きやすい会社は生き残るための様々な進化の可能性を持っているということになりますよね。ダイバーシティ推進は人類の進化にも寄与する(かもしれない)活動と言えるわけで、それに携われることはとても幸せなことだなと思っています。

 

娘がインフルエンザで数日寝込んで以降、片方の目だけが二重になっているのですが、これってずっとこのままなのか不安で仕方がないMeikoでした。

Meiko_KR (@Meiko_KR_tw) | Twitter