幸せなダイバーシティ、しなやかな働き方改革

ダイバーシティ推進や働き方改革の本質を一担当者として語りたい

男性の解放

以前女性活躍推進は男性の解放と書きましたが、これは非常に個人的な理由に基づいています。

私の夫はサラリーマン、自営、フリーランス専業主夫時代を経て、今はパート勤務です。よっぽど人材不足の会社でなければなかなか通らない履歴書ですね。実際専業主夫で就職活動していた時は面接まで全然行けなくて苦労していました。ブランクがあるだけでなく時短勤務をしたいという人の就職は、これだけ人手不足の時代でも結構キツイものがあります。ちなみになんとかある会社で時短社員にはなれましたが、同じ働き方をしている人は彼以外全員女性です。

それでも夫はとても充実した人生を送っているように見えます。時短なので早く帰って自分が食べたい料理を作り(もちろん家族の分も)、季節が良い時は片道10㎞以上を自転車で通ったり、ときには会社からランニングしながら帰ってきます。フルタイムなら正社員にするよと言われても断り、出世を気にせず時間通りにきっちり退社しますが、(付き合いではなく)ゴルフをしたいがためだけに社長主催のコンペに出ることもあります。

もちろん裁量の小さな仕事なので非効率なやり方に不満を持つこともありますが、それでもストレスは少ない方ではないでしょうか。『男性なら正社員や管理職を目指すべき』という価値観から解放されたい男性も必ずいるはずですし、それを押し殺して生きるのはとても苦痛だと思います。だとしたら、そのようなポジションを多少は女性が代わることで、一人でも幸せな男性が(そして女性も)増えればいいなというのが、私のとても個人的な、女性活躍推進に取り組む理由です。