幸せなダイバーシティ、しなやかな働き方改革

ダイバーシティ推進や働き方改革の本質を一担当者として語りたい

本能 vs.ダイバーシティ

3つの会社でダイバーシティ推進と働き方改革をしてきたMeikoです。担当者として感じていること、学んだことなどを書いています。

 

ダイバーシティ推進が進まないのは人間の本能に反するからだということは以前にも書きましたが、 「無用な争いをしなくて済むように序列を決める」というのもその本能の一つかもしれません。

性別なら男性、人種なら白人、国籍なら欧米、年齢なら年上など相手を自分の上か下に置くのは、脳がいちいち関係性を考えて言葉遣いや態度を迷わなくても済むからです。さらに会社などの組織ではこれに役職や入社年次が加わります。社会や組織を安定させるためにも序列をつけることは(これまでは)都合がよかったんですよね。

また、自分と同じ要素を見つけてグループを作るというのも群れることで生き延びてきた名残なのだと思います。ボーイズネットワークや学閥ですね。初対面の人と共通項が見つかった瞬間は誰でも親近感がわきますよね。

でも、ダイバーシティ&インクルージョンはこのような脳のエネルギーを節約する機能に反するものであり、また安心感・安定感を揺るがすものです。違いを認めて、でも序列は付けず理解し合おうとする、ある意味落ち着かない状態を受け入れなくてはいけません。このように考えると、ダイバーシティ推進に抵抗があるのは自然ですし、なかなか受け入れられないというのもよくわかります。

最近は、ダイバーシティ推進は当然だという雰囲気も出てきてありがたい一方、このような本能的な抵抗感を理解して、きちんと向き合うことも重要だと思っています。こういう部分は私を含め推進担当にも必ずあるものなので。

 

ゲームって、本当に人間の本能をよく捉えていますよね…ゲームを止めるゲームってないのかな、と思うMeikoでした。

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