幸せなダイバーシティ、しなやかな働き方改革

ダイバーシティ推進や働き方改革の本質を一担当者として語りたい

上司のいない世界

3つの会社でダイバーシティ推進と働き方改革をしてきたMeikoです。担当者として感じていること、学んだことなどを書いています。

 

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この本はとても面白いのですがいかんせん長くてGW中に読み切れませんでした(泣)

概要の紹介はこちらにお任せするとして。

 

tebanasu-lab.com

この本で言われている組織の進化の最先端には階層がありません。つまり上司もいなければ部下もいないのです。全ての意思決定はチームメンバーがします。例えば採用から予算、業務プロセスの変更、お給料までですね。

何か問題が起こるとチーム外のコーチなどにアドバイスを求めます。でもこのコーチに何かを決めたり指示する権限はありません。あくまでも当人同士や関係者で決めます。多数決でもなく、例えばその決定に一番影響を受ける人などが決めることになります。

ちなみにこの組織には経理部や人事部など、いわゆるバックオフィスと言われる部署もありません。バックオフィスの機能も(一般的な会社で言う)「現場」のチームで担っています。そしてこれが効率的な組織運営に貢献しているということなんですね。

最近会社組織に対する考え方が変わってきていて、組織のスリム化や権限委譲、当事者意識の醸成に取り組んでいる企業も多く、これはある意味その最終形かなとは思います。とはいえ自分の会社がこうなるかと言われれば(そうなれば面白そうではありますが)どうすればいいのか見当がつかないのが正直なところです。

このような組織では私の今の仕事や役割は存在しません。もしかしたらどの会社でもこの組織になると3割くらい仕事が減るかもしれません。そしてこれほど大きな変革は既存の会社では難しいでしょう。でも、業績や成長力でいえばこの進化した組織はかなりの強さを持っています。権力の集中もないのでどこかで起こっているようなガバナンスのリスクもありません。

おそらく新しく作られる会社がこういう組織形態を選ぶケースが多くなると思われます。この本で紹介されている会社も、新しい組織だったり、新しい経営者が組織を作り変える形が取られていました。それらの会社によって古い組織形態の企業が淘汰されていくのではないかと思います。もちろんこの形態が全ての人々に心地よいわけではないので、例えばカリスマ経営者によるトップダウンの会社も多少は残るのではないでしょうか。

いずれにしても上司のいない会社で働くことも選べるわけで、そこにはハラスメントやマイクロマネジメント、政治的な駆け引きもありません。なんだかワクワクしますよね!でも私がこのタイプの会社で働く場合、人事やダイバーシティ推進の仕事は存在しないわけで、どんな仕事をするか一から考える必要があるというわけです。

さて、上司という言葉が無くなるのは一体何年後なのでしょうか・・・?

 

この前久しぶりにサーティーワンアイスクリームに行ったらすごく美味しくて思わずアプリを登録してしまったMeikoでした。(ステマじゃないです)

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